2017/06/04 11:51:20
風の余話
10数年前に藤岡市郊外の湧水を組みに行き、その際偶然知り合いとなった村人のNさんご夫妻。以来、年に何度か訪問させていただき、帰りには季節の山の幸、野菜等々たくさんいただいて帰って来た。
先日も2ヶ月半ぶりに訪れた。しかし、驚いたことにご主人が半月前に亡くなったという。93歳。いつも元気で、背筋も伸びて足取りもしっかりして農作業に励んでいたのに。朝、食欲が無く、体調が思わしくなかったので、救急車で病院へ。即入院となり、1週間後に亡くなったと奥様が涙ながらに話してくれた。大往生である。温厚で働き者であり、夫婦仲良く生活し、地域の振興にも貢献した方である。
山村の過疎の村で、 山を守り、村を守り、泉を守り、村社を守り、家族を守り、夫唱婦随で70年近く生活し、家族にも恵まれ、そして、今年も春を迎えることが出来た喜びをかみしめていたのに。残念である。
合掌