2018/02/21 9:40:58
風の余話
俳人金子兜太氏が亡くなったニュースがあった。98歳。氏の講演は2度聞く機会が有った。5年ほど前の藤岡市と3年ほど伊勢崎市での講演会である。
元気な張りのある声で、時にユーモアを交えながら、自身の戦争体験を踏まえて戦争の愚かしさ、悲惨さを訴えていた。海軍の将校として南方のトラック島に配属されたが、闘うための武器も無く、食糧の無い状況であったことを語っていた。
武器の手りゅう弾を手作りし、試しの投てき中に暴発し、吹き飛ばされた仲間の兵士を何名も見た事、食糧が無いので、サツマイモを兵士の皆で栽培した事を生々しく話をし、戦争の悲惨さを訴えて、二度とこのような戦争に若者が行くことが無い世の中にしなくてはと訴えていた。
俳句は次から次へと言葉が湧いてきて、当時も現役で活動していると元気に話されたのが印象に残っている。
合掌