2012/04/23 17:58:53
風の余話
先週末に高崎市歴史民俗資料館の春季企画展「幻の鎌倉街道上道」を観た。鎌倉街道上道(かみつみち)は鎌倉から武蔵西部を経て上州に至る道ということで、高崎が終着点であるということは知らなかった。
故郷の高崎市佐野地区には数多くの伝説、古墳群が有る事は知られている。「佐野の渡し」が有り、夕日の長者と朝日の長者の確執、その息子、娘が恋仲になり、親は仲を裂こうとして舟橋の板を取り外した。それを知らずに渡った息子が川に落ち死亡、娘も後追い入水した悲恋の話「かみつけの佐野の舟はしとりはなし親はさくれどわはさかるがへ」と万葉集に詠われている。
鎌倉幕府の御家人佐野源佐衛門常世が雪の中、宿を求めた旅の僧を、大切に育てていた盆栽の梅、松、桜を切って燃やして暖を取らせてもてなした。その僧が実は時の執権北条時頼であった。私の小学校時代のクラス分けは「梅」「松」「桜」と組み分けされていた。
「駒とめて袖うちはらうかげもなし佐野の渡しの雪の夕暮れ」と詠んだ藤原定家を祀った定家神社もある。定家は新古今集選者で有名な歌人。
日曜日に雨の中故郷の伝説の地を廻った。
「鎌倉街道上道」を写真にまとめてみたいと考え活動開始したところ。
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