2013/06/22 9:52:28

芝居:「金色夜叉」

三越劇場で新派125年 6月公演「金色夜叉」を観た。



【みどころ】「金色夜叉」は尾崎紅葉が明治30年から読売新聞に連載し、空前のベストセラーとなりましたが、途中で紅葉の死により未完となったため、その後様々な解釈で映画や舞台に数多く取り上げられました。今回の上演は、宮本研が昭和56年に文学座に『新釈 金色夜叉』として書き下ろし、新派では昭和58年に国立劇場で上演された作品です。原作の貫一と宮の悲恋物語を、文明開化の風潮の中で、西欧文明に憧れを持つ鴫沢宮、士族の娘に生まれたが没落して高利貸の妻として社会の裏を見てきた赤樫満枝、そして、金によって人生を狂わせながらも新時代を見通す間貫一という登場人物を中心に描くことにより明治という時代を描き直しました。金銭がきっかけで人間の価値観が狂っていく現代にも通じる社会劇でもあります。紅葉の描いた世界をあらたな「金色夜叉」としてこの機会にぜひお楽しみ下さい。


【主演】水谷八重子・波乃久里子・英太郎・風間杜夫・瀬戸摩純



熱海にあるあの「足蹴像」でお馴染の金色夜叉である。私のご贔屓の瀬戸摩純さんも可憐に出演している。女心はどの時代でも難解だ・・・と再認識させられる内容であった。あんな不可解な決断をされたら、そりゃ〜貫一だって足蹴にするだろうし、非人間になると決断するだろうし、長年謝罪に応じないのも捨てられた男の意地ってもんだろう。現代ではストーカー事件にも発展してしまうかも知れないような下手な別れ方である。


金色夜叉・・・金(かね)と色(いろ)の夜叉(顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪なインドの鬼神)のタイトルの意味もなかなか深いが、宮はそれほど金と色に目が眩んだとはこの舞台ではどうしても思えなかったな〜どちらにせよ、いつの時代もやっぱり駄目ね、金色夜叉は・・・ってことだろう。そしてその結果、周りの人を苦悩させるのは甚だ迷惑この上ない話だな〜と思った約2時間半の舞台であった。


ただ宮のように肝心な所で、誤った決断をする人っている。長い目で見れば明らかに間違っているので、こうこうこうだから・・・と説明してみるものの、結局は間違った決断をしてしまう。まあ〜選ぶのは本人だから・・・と最近では何も言わず静観していることが少なくない。


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