磨りガラスの向こう側
ご年配の女性オーナーさん宅を毎月お邪魔する。
インターフォンではないので在宅か不在かはすぐに判断出来ず、またおひとり暮らしで少し足が悪いので、チャイムを押してからゆっくりとそしてじっと玄関先で待つ。
そして磨りガラス越しに「影が動く」か否かで判断する。だから目をよく凝らして磨りガラスを凝視する。
おっ今日は在宅のようだ。
以前は鍵がいつも開錠された状態だったので注意し続けたら施錠はされるようになったものの、誰かを確認しないで扉を開ける習慣はそのままだった。今回も注意しながらお邪魔させて頂いた。
下町新小岩ののんびりとした昼下がりのひとコマである。
【明日10/1(水)は定休日です】
優勝決定の瞬間
先週の金曜に我がジャイアンツが三連覇を達成した
その日の優勝条件は「ジャイアンツ勝ち・カープ負け」であったが、カープが勝っていることを速報で確認した上で、映画を観に行った。上映が終わった21時過ぎ、おもむろに速報を確認と九回でジャイアンツがリードし、カープが負けているとの表示。げぇ優勝しちゃうじゃんと、慌てて近くの量販店へ飛び込み、テレビコーナーへと向かう。しかし野球中継されているテレビは一台もなく、たくさんのテレビはすべて映画を映していた。仕方なくリモコンを勝手に手に取り、チャンネルを変え、中継局を探す。地上波で見つからず、BSを探す・・・そしてようやく見つけ出したテレビ局では無情にも原監督始め選手一同がスタンドに向かって挨拶している様子が映し出されていた・・・
唖然としたまま今シーズンを振り返る。例年になく面白かったのはやはりカープの強さであった。広島で出会った熱狂的なカープファンであるHさんから連日のように届くメールのおかげで、今年は以前よりも観戦する機会が多くなった。Hさん、クライマックスシリーズの東京ドームでお待ちしてます。
そう言えば昨年2013年も、2012年もリーグ優勝の瞬間を観ていない。今回史上初の量販店での(間に合わなかった)観戦だったが、それほど喪失感が無いのは、あと二回胴上げが観られるからだろうと思う。ちなみに現時点でまだ今シーズンの優勝の瞬間、胴上げ、ビール掛けを観ていない。
映画:「柘榴坂の仇討」
公開中の「柘榴坂の仇討」を観に行った。
【解説】『鉄道員(ぽっぽや)』など数多くの著作が映画化されてきた人気作家・浅田次郎による短編集「五郎治殿御始末」所収の一編を映画化した時代劇。主君のあだ討ちを命じられた武士の不器用な生きざまを通し、幕末から明治へと時代が激変する中、武士として、人としての誇りと覚悟を持って生きる侍たちの姿を描く。監督は『沈まぬ太陽』などの若松節朗、音楽を映画音楽の巨匠・久石譲が担当。『壬生義士伝』などの中井貴一が主人公を熱演し、阿部寛、歌舞伎役者の中村吉右衛門ら実力派が共演する。
廃藩置県で劇的に変貌を遂げる日本における置き去りにされた侍の複雑な立場が描かれている。歴史に疎い私なので、もう少し勉強してから観ればもっと細部がよく分かったのに・・・と少し後悔した。
昔はそれほど感じなかった武士道の良さを感じる作品に思えたのは、きっと現代日本において様々な潔くよくない場面を多く見ているからかも知れない。気骨のある侍魂はやはり日本の誇りのように思えた。それにしても私の大好きな阿部ちゃんは時代劇にはいささか濃い顔立ちだったかな・・・
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