車内改札廃止
先日の朝日新聞の読者(90歳男性)投書がとても興味深かった。
「くつろげない」との苦情が絶えない理由からJR東海が来年3月から東海道新幹線の指定席・グリーン車の車内改札を廃止について、会話が無くなる時代と嘆きつつ、かつての窓口や改札での会話を懐かしみ、交通機関に関わらず、ひと言も話さず買い物をするのは不可能だったと書かれていた。
確かに乗車券を慌てて探したり、熟睡中の改札は実際面倒である。話し掛けられたくない時も少なくないが、「人と人との」やり取りには必ず何かが生まれる。会話がない生活なんて無機質で味気無いものだ。
そして投書には最後にこう書かれていた。
「みんなが口をきかないようになる。ただ、自分が言いたいことは言う。」
なかなか深いぜ90歳の言葉は
映画:「マッドマックス2」
映画「マッドマックス2(1981年公開)」を観た。
【解説】前作よりさらに数年後、石油危機を迎え荒廃した世界。凶悪な暴走族と戦いながら荒野の中で生活を続ける一団に救われたマックスは用心棒として彼らに協力する。カー・チェイスを中心としたスタント・シーンはますます過激となりアクション映画としての充実度は高いが、この作品で特筆すべきなのはその異様な世界観である。改造バイクにまたがったモヒカン刈りの暴走族や、所々に機械が取り入れられた住居等、荒廃した近未来をリアルに描き出した独特の作品世界は、後の同趣向作品群(特にイタリア製)で幾度も真似される事になった。
このシリーズは過去に何度か観た事があった。数日前にマッドマックス1を観たのだが、1と2はシリーズ物とは思えない程内容が異なり、私は2が好きだったので途中で視聴を止めてしまった。埃まみれのイメージが強い作品で、内容も登場人物もまるで漫画のような映画で、ジャイロヘリがとても良いアクセントになっている。
解説にあるように独特の世界観はその後の映画に多大なる影響を及ぼしていると思うのだが、処刑シーンや敵の衣装が最近の事件と被ってしまうほどで、どうも嫌な気分になってしまった・・・
天真爛漫
天真爛漫と呼ばれる人がいる。
そもそも天真爛漫とは・・・「飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま」とのことだが、改めて考えるとそれって何とも微妙である。幼いうちは評価される意味で使用されるが、年齢を重ねる毎に「相手の気持ちを考えない」「無礼」「礼儀知らず」「やりたい放題」になってしまう気がする。「俺って竹を割ったような性格だから何でも言っちゃう」と自慢げに話す人がいるが、本人は良いかもしれないが言われた方はたまったもんじゃない・・・それとどこか似ている気がする。
では天真爛漫が嫌われているかと言うとそうではなく、「しょうがないよね」「逆に羨ましいよね」とか「ある意味、幸せだよね」と大抵批判的な話にはならならず、笑顔で会話が進む。それが天真爛漫の何とも不思議な特徴である。ただ「自分はそうなりたいか?」との問いに対して答えは決まってほとんどがノーである。
天真爛漫・・・大人となっては何とも微妙でワードである。
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