10年ぶりの鷽替神事〜3時間の楽しみ方
鷽替え神事では二日間で実に合計3時間以上も並んだ。
当然並んでいると周辺の参列者さんの会話や行動が自然と耳や視界に入って来る。
前のおば様の家族構成は完全に把握したし、私と同世代と思われる後ろの中年カップルは「黒柳さ〜ん」「マッチじゃん」とじゃれあってる。ベストテン世代の私としてはついつい仲間に加わりたくなるような会話が繰り広げられていた。
「昨日は3時間以上並んだんですよ」と話している女性は、授かりたかった木彫り鷽が昨日は売り切れだったためのリベンジなのだろうか?
授かる前に出勤時間となり、ご主人だけ列に離れて行った若いご夫婦。
隣のおば様は前後左右の人たちに飴を配りながら、色々と話し掛けるのだが、その中のひとりが返答すると「私は耳が不自由なので・・・」となかなか斬新な一方通行トークが繰り広げられていた。
「並ぶのが嫌いな人がよく並んだね〜」とは妻の感想だったが、それはきっとそんな会話も面白いからかもしれない。
ただこれがすぐに授かれるものだったら有難味も半減すると思うのは、日本人独特の感覚なのだろうか?
10年ぶりの鷽替神事
亀戸天神の鷽替(うそかえ)神事に出掛けた。
鷽替神事とは文政3年(1820年)より続く鷽替神事は凶事を「嘘」にして吉事に取り(鳥)換える。又は人々が知らず知らずのうちについた「嘘」を「誠」に取り換える・・・と伝えられている。
この神事の内容と木彫りの鷽に魅了されたのが10年前の2007年だったが、毎年1月24日25日のみの開催のため、なかなか私の休みの日と重なることがなく、気が付けば長い月日が流れてしまった。
今年は24日に仕事で近くに寄ったので試しに訪れてみると「2時間待ち」とのアナウンス。2時間であれば間に合うととりあえず並んでみたが、予定の2時間が経過してもまだまだゴールまで辿り着かず、時間の関係で泣く泣く列を離れた。
こうなれば意地である。翌日25日の休日は早めに起床し、開始時間の8時30分前に亀戸天神到着。すでに行列が出来ていたが、昨日離脱した付近から並び始める。8時半になると太鼓が鳴り響き、授与が始まり、列が少しずつ動き始める。
並んでいる途中で古い鷽を納める。我が家の鷽君をそっと棚に置く(上画像の青)。何とも悲しい別れである。10年間どうも有難う。
そしていよいよ授与である。ここまで1時間掛かった。
そしてようやく手にした木彫り鷽。サイズは1〜10号まであり、我が家用に前回よりひとつサイズを上げて2号サイズにしてみた。
毎回1号ずつサイズを上げて、8年後には10号まで辿り着く予定である。
本堂も鷽バージョンである。
振り返るとスカイツリーが澄み渡った青空ににょっきりと綺麗に見えた。そしていつものように船橋屋のくず餅をお土産に購入して帰ったとさ。
じゃがいも三昧
小さい頃からじゃがいもが好きで、結婚した当初「こんなにじゃがいもが好きな人、見た事無い」と妻に言われるほどだった。
今でも食事に行けばテーブルには愛くるしいじゃがいも料理たちが勢揃いしている。
そんな私がじゃがいも専門店を見つけてしまったら、そりゃ行くしかない。
コースで予約して、席に着く。当日は予約で満席だそうで、来店客を次々に断っている中、最初に自家製ポテトチップスとじゃがいもパンが運ばれて来た。ポテチは言うまでも無く絶品で、特にパンが実に美味しい。
そしてポテトスープ。パンと一緒に食べたかった。
じゃがいもの皮をそのまま器にしたグラタン。その後も肉料理が運ばれて来て、満腹状態。最後にじゃがいもアイスでゴール。まるで雪を口にしているようにさらっと溶ける。
料理には使用したじゃがいもの種類がひとつひとつ書かれており、シェフのじゃがいもへのこだわりが伝わってくる。今回コースには入っていなかったが、他のテーブルに運ばれて行った定番のコロッケやピザ、そしてじゃがバターを注文したいものだ。いや〜美味しいお店だったな〜また行こうっと
お問い合せ