2019年を振り返る〜世相
新元号・令和にもすっかり慣れた2019年の年末。
消費税が10%になり、米朝関係を始め、日韓・日露関係も絡み合い過ぎて、海外で長期化しているデモ同様に糸口さえ見つからない。ノートルダム大聖堂・沖縄の首里城の世界遺産は大火災に遭い、吉野彰氏がノーベル化学賞受賞した。野党は相変わらず稚拙な追及に躍起になっており、重要な審議がなかなか進まない。まあこれは今年に限ったことではないが・・・
スポーツでは大坂なおみの全豪テニス初制覇、サニ・ブラウンが100mの日本新記録9.97秒を記録し、全英女子オープンを20歳の渋野選手が制覇した。我がジャイアンツは球団創立85周年に5年ぶりにリーグ制覇したものの、あっけなく日本シリーズ4連敗・・・。ラグビーワールドカップ日本大会が開催され、日本代表は悲願のベスト8入りを果たした。横綱稀勢の里、イチロー、上原浩治が引退し、萩原健一、元横綱北尾、モンキー・パンチ、ドリス・デイ、ピーター・ホンダ、、金田正一、和田誠、八千草薫が逝去した。中でも昨年実際にお会いした井筒親方(元関脇逆鉾)の逝去は驚いた。
後を絶たない高齢ドライバーの事故とあおり運転、有名人たちの薬物事件が続出し、テレビ各局が編集作業の対応に追われ、京都アニメーション放火事件を始めとする無差別殺傷事件、幼児虐待等の身勝手極まりない事件や異常な犯罪たち。中でもアイドルが自撮りした画像に映った瞳から街を特定したストーカー事件はおどろおどろしい。
昨年2018年の印象的な出来事として財務省の内部告発を挙げたが、今年は大手コンビニから始まり、大手アイドル事務所・大手お笑い事務所への反旗を翻すシーンがいくつか見られた。大手=ブラックの図式の上での告発がまるでヒーローのように称えられたが、それぞれのその後の展開を見る限り、単なる打ち上げ花火になってしまったケースが見受けられた。
また昨年AIの進化と浸透に驚いたが、今年はキャッシュレス決済への普及の早さに驚いた。消費税10%増税もあり、自分自身も使用する機会は増えたが、物の値段を全く分からなくなることにも気が付いた。いったい隣駅まではいくらなんだろう?
そして自然災害の脅威。大型台風で増水・浸水・停電の甚大なる被害が各地で起き、私自身も生まれて初めて避難警告を経験した。また新たな脅威への準備が増えた一年でもだった。
年内の営業は本日で終了となります。明日は予約投稿で「2019年を振り返る・個人」を掲示致します。
映画:「太陽の季節」
映画「太陽の季節(1956年公開)」を観た。
【解説】若い世代の異常な生態を描き反響を呼んだ石原慎太郎の同名の原作(芥川賞受賞)の映画化。「顔役 (ボス)」の古川卓巳が脚色・監督し、「ただひとりの人」(二部作)の伊佐山三郎が撮影を担当した。主な出演者は「愛情」の長門裕之と坪内美詠子、「姉さんのお嫁入り」の三島耕、「東京バカ踊り」の南田洋子、「黒帯有情 花と嵐」の東谷暎子、他に河上敬子、中原早苗など。慎太郎の実弟である石原裕次郎が本作でデビューを果たした。本作の後に公開された「処刑の部屋」「狂った果実」とあわせて「太陽族映画」と称された
そもそも石原裕次郎が主役だと思って観始めた本作品。太陽族なる言葉は知っていたが、どこかアメリカの文化に憧れている日本の高校生が酒・ダンスホール・ヨットで楽しむブルジョアの世界は当時はかなり衝撃的だっただろう。ただ解説にもあるよう「若い世代の異常な生態」には長門裕之演じる主人公達哉とその兄(三島耕)の兄弟以外それほど違和感はなかった。そして驚くような展開で足早に唖然とするエンディングでばっさりと終わる。
南田洋子は実に美しく、三島耕は2000年に開催された「21世紀の石原裕次郎を探せ!」コンテストで優勝した徳重聡そっくりだった。
本投稿が今年最後の「映画カテゴリー」である。また来年もたくさんの映画の旅に出掛けたいものである
もう逢えないかもしれない
今年も色々な人たちとの飲んだり遊んだりすることがあったが、ふと「きっとこれが最後なんだろうな〜」と思うことが何度かあった。
決してその場が楽しくなかった訳でもないし、仲違いをした訳でもないし、嫌になった訳でもないのだが、ただ何となくそう感じてしまった。以前「あと10回会えないかも知れない」と書いたことがあったが、あれから8年が経過して実際その友人とはなかなか会えなくなっている。仲違いした訳ではないので機会があればまた普段通りに会って笑顔で飲んで話せるので、喪失感でもなく孤独感でもない何とも不思議な感覚である。
様々な面で色々と岐路に立つ年齢なのかも知れないし、もしかしてもう十分話し尽くしたのかも知れない。また逢えたらいいねと思いつつ、GLAY「ここではない、どこかへ」の歌詞が心の中で静かに流れる。
履き古しの靴 どこまで飛べるか競走した そんな仲間とも別の途につく
道端で咲いた花のように 力の限り歌い続けてる 同じ気持ちでいてくれたなら 逢えない日々もそれもまた・・・
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