新型コロナウイルス
拡大を続けている新型コロナウイルス。
目に見えないウイルスはいくらハイテクノロジーの令和の時代になっても恐怖であるが、どことなく他人事で連日の感染者数の公表やマスク購入の長い列を始め過敏なまでの対応の方が脅威に感じていた。
テレワークや時差出勤、体調不良時に帰宅することが出来る環境の人はそれほど多くはないだろうし、感染経路を公表したところで感染源の特定は難しい。毎日トップニュースで感染者数を公表することは現状を把握することとしてはいいのだが、やみくもに煽られるような気がするな〜と思っていたら、一番恐れていた「自粛」が起こり始めた。大勢の人が集まる集会、会合が次々と中止・延期になり、ついには26日に「国内のスポーツ・文化イベントの開催を2週間の自粛要請」が政府より発表された。この2週間で拡大を最低限防止する強い姿勢で、今週から深刻度がすっかり変わり、繁華街や電車・空港は閑散としつつあり、コンサート・テーマパークの営業中止やプロ野球のオープン戦を始めプロスポーツで無観客試合となった。
とにかくこの二週間は台風同様不要不急の外出は控えるべきだろう。3.11の時に学んだ不確実な情報に惑わされないようにしつつも、国民全体で一致団結して取り組んで行くべきだろう。ただ3.11とは異なり「自宅が安心」というのはまだ有難い気がする。
医療機関での検査機は来月になるとのことだが、とりあえず家庭用の簡易検査キットだけでもあればかなり落ち着くのではないかと思う。そして一日も早いワクチンの開発を切に願う。
四月には「あの時は」と話せるようになっていると良いな。
第21回 春雨や風子の新小岩落語会
日本一の石段に挑んでみた・絶望的な状況編
世の中には大変な事、辛い事は世の中にたくさんあるが、先日久しぶりに絶望的な状況と遭遇した。
約2時間掛けて登頂した日本一の石段から降り始めていると、後方から若者たちのはしゃぐ声が聞こえて来た。ゆっくりと手すりに掴まりながら慎重に下る私たちを尻目に野猿のように飛び跳ねながら風のように駆け下りて行った。
上り慣れた地元の子たちなのか?彼らの躍動感のある背中を眺めつつ、さらにゆっくりと下山を続ける。階段の雪も無くなり、ゴールまであとわずかな時点で上り始めていたひとりの若者と遭遇。よく見ると先程の若者で彼から掛けられた言葉に絶句した。
「携帯落ちてなかったですか?」
ひぇ〜「携帯鳴らしてみた?」「繋がらないんです」とのやり取りの後、彼は再び上り始めた。
東京スカイツリーの階段数は2523段とのことなのでそれをイメージして貰えば彼の絶望感が分かると思うのだが、ツリーには各所に人がいるのでまだ連絡が取りやすいが、誰にも頼ることが出来ないほぼ人っ気のない山道でなので自分で何とかしなければならない絶望的な階段上りである。もし自分だったらようやく上ったあの階段をまた上るなんてあり得ず、反射的にポケットの携帯を今一度確認してしまった。
早い「段階」で見つかるといいのだが・・・
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