2021/03/06 9:52:50
悲しい色やね
もう30年近くお付き合いのあるご年配の独身男性入居者さん。
入居当時50歳前の働き盛りの頃に入居され、当社に賃料を持参される際にはいつも冗談を言う気さくで陽気な方で20年もの間一度も支払いが遅れることもなく、10年前にアパートの取り壊しと同時に引き続き当社管理物件へと移られた。それからしばらくして体調を崩し、途中から保護を受けるようになった。保護受給の為、役所からの賃料振込となるのでほとんどお会いすることが無くなったが、時々来社されると最初誰か分からないほど変わってしまった。
声の張りは無く、覇気も感じられず、無精ひげの風貌の上、年々話される内容がなかなか要領を得ず、そのうち何度も同じ説明をしても把握して頂けないようになってしまった。人はこんな短期間で変わってしまうものなのかと衝撃を受けた。
そんなことさえ わからんようになったんか・・・お元気だった頃と重ね合わせつつ、ふと上田正樹の「悲しい色やね」のフレーズが静かに流れた・・・
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