夜明けまで
松本隆作詞活動50年を記念したトリビュートアルバム「風街に連れてって」が数日前に届き、何回も聴いている。
音楽を聴くというよりも改めて歌詞をじっくりと聴き直す。「SEPTEMBER(宮本浩次)」「Woman“Wの悲劇”より(池田エライザ)」「セクシャルバイオレットNo.1(B’z)」「スローなブギにしてくれ I want you(GLIM SPANKY)」「ルビーの指環(横山剣)」はオリジナルに負けず劣らず素晴らしく、中でも「君は天然色」をカバーした川崎鷹也が実に良かった。
ちなみに「・・・天然色」の2番の歌詞には「夜明けまで 長電話して 受話器持つ手がしびれたね」とあるのだが、私はこれを40年間ずっと「夜明けまで なら電話して」だと思っていた・・・
これでまた改めて正しい歌詞で聴き直すことが出来て嬉しい限りだ。
東京オリンピック2020開幕
東京オリンピック2020が1年遅れて今夜開幕する。
20年前のことを引っ張り出し続けざまに辞任に追い込んだり、公式スポンサー以外の飲料水の持ち込みを遠慮してもらったり、来日選手・関係者の感染状況が連日報道されたりとまあ〜開催ギリギリまで色々なことがあったが、関係者からするとようやくたどり着いたって感じだろう。
開会式前から一部競技が始まり、ほぼ無観客ながらもオリンピック開催の実感が沸きつつも、自国開催感はゴールデンタイムの放映以外にはどうしても薄いが、開催期間中は車両の通行規制が行われているので、都心や地元で開催されるカヌー競技開催中は車での移動を気を付けることで少しだけ自国開催を実感する。
思い返せば2013年に東京開催が決まってからのこの8年間は、新国立競技場の建設やロゴ盗作、マラソン会場の北海道変更、委員長辞任、新型コロナによる開催延期と様々な変更・追及・批判・辞任・責任問題や謝罪が繰り返された。おそらく開催中もいろいろあるだろうが、ただ新しい関心事が登場すると全く興味を示さなくなる国民性なので、様々な雑音は日本選手たちの活躍ですぐにかき消されるだろう。感動好きの国民性でもある。
どちらにせよ開催すると決めたからにはつべこべ言わずに、選手関係者・接種済み等の確認もせずに街へ出掛けている外国人を隠し撮りした映像にも関心を持たずに、オリンピック開催と個人的な自粛を憂うことも嘆くこともせずに、まずはソフトボールのDP制度やテンポラリーランナー等の独自のルールを覚えつつ、オリンピックを楽しもうと思う。
東京散策
今年に入ってひとり旅へは出掛けていない。かと言ってストレスが溜まることも、我慢を強いられていることもなく、折角の機会なのでひとり旅では何より好きな街歩きの代わりとばかりに都内を散策しようと5月に樋口一葉ゆかりの本郷界隈を散策した。
【樋口一葉旧居跡に残る井戸】
見知らぬ街を散策する時間が実に楽しかったので、6月にはトキワ荘へ出掛け、先日は鳥越のおかず横丁を散策した。その後にランチを食べに神田まで歩いてみた。基本的に大通りではなく一筋裏を中心に歩く。クラシカルな建物を見学したり、地域によって異なる街並みを楽しんでいるとあっという間に秋葉原に到着。レコード店で懐かしのCDを購入し、そのまま神田まで歩き、遅めのランチをする。緊急事態宣言中なのでランチビールは飲めないが仕方ない。
食後にその日観戦予定の東京ドームへと歩みを進める。なかなか通る機会がない万世橋付近のガード下は実に趣がある。とてもシンプルな道順なのでアプリも地図も見ることなく、聖橋を越えて、湯島聖堂・神田明神を通過し、時折撮影と休憩をしながらフラフラぶらぶら歩いていると、サッカーミュージアムの看板を発見したのでそのまま15年ぶりに来館。
その後、少しずつ股関節が痛み出す。筋肉痛でないのが悲しいが、最近歩いていなかった自分への戒めだと思いながら、高温多湿も重なりヘロヘロになりながらドームに到着。でもビールは飲めない・・・飲めたら美味しかっただろうな恨むぜ、コロナ
総距離約5.5km1時間9分らしいが、あれこれ寄り道したので、実際には3時間ほどの散策だった(その日の歩数は約2.2万歩だった)。「地元の人は地元のことは案外知らない」ことがないよう、この機会に東京を歩こうと思う。さて次はどこへ行こうか?
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