2017/10/14 12:20:15
狐の嫁入りは今年も...。
「狐の嫁入り 提灯見えた あの夏は」
先頃、榛名の里では今年もまた狐の嫁入り...祭が盛大に行われたとか...トカ。
(クタビレ爺イ さん)
「狐の嫁入を見た事がある」
と言うと、人はびっくりするみたいです...デス。
逆にビックリするワ。普通の現象だと思っていたので、誰にも話した事などはなかった。
その時は、誰かを何かを待っていた。
夏の田舎の別れ道に夕闇が迫っていた。
会話などは途切れていた。
ふと山の方を見ると丸い灯りがともった。
あれっと思って見ていると、淡く光った提灯は三つになり更に四つになり
五つか六つ位に増えて、右方向にゆっくりと進んでいた。
県道?から見て南方向に田圃が広がっていて、その先に里山があった。
村人は「前山」などと呼んでいた。
その前山は高さは低く黒いシルエットになっていた。
提灯行列が見えた前山の中腹には人家などは一切なかった。
「あれ何っ?」と提灯を指さして聞くと、近くにいた叔母が
「狐の嫁入りだ」と答えた。
何の感慨も持たない平常心の言葉で、それ以外の説明も言葉もなかった。
(ふ〜んそうなんだ、なるほど行列が動いているし、そんな感じ)
その時は、まだガキンチョだった。
傍に年下の男の子が1人か2人居た。
提灯行列について誰もそれ以上の発言をしなかった。
妙義の里は初夏の頃だったのか、晩夏の頃だったか...。
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