2009/06/28 10:33:44

三種の神器 神剣・草薙剣の行方 X

 スサノオの剣は十握であるから、刃渡りおよそ60センチ程と思われる。しかるに草薙剣は、盗み見した神官の記録によると、約81〜84センチ程である。
十握の剣は名前のニュアンスからすると、今までになかった程に長い剣であったから、その長さにびっくりして十握の剣とよばれたように思える。

だが草薙剣はそれよりもまだ長い、十四握ともいえるほど長いもので、弥生時代の北部九州で出土した銅剣よりもかなり長い。
一体この違いはなんだろう。この辺に謎が含まれているように感じられる。産地の違いか技術の違いか、時代の違いか?


 また邪馬台国の会の活動報告によれば、刀剣研究家の川口渉氏が草薙の件について、熱田の尾張連家の言い伝えとして次のような内容を紹介している。

 長さは1尺8寸(54センチ)
 鎬はあって横手がない
 柄は竹の節のようで5つの節がある。
 区(まち:刃と柄の境部分)は深くくびれている。
 神体の入れ物は、樟の自然木を横に切り中をくりぬいてある。長さは4尺。
(1. 2m)
 
 長さが54センチならば、スサノオの十握の剣(60センチ)の長さとあまり変わらないものとなる。こちらの伝聞の方がよりリアルなものとして迫ってくる。
更に韓国慶尚南道良洞里出土の鉄剣の写真を見ると、尾張連の伝えと符合していてこの剣ではなかったかと思わせるほど酷似している。

森浩一は十握の剣は鉄剣で(草薙剣は、やや銅製説が強い)草薙剣より強かった(勝った)のは十握剣と推測している。荒神谷遺跡で出土した358本の、銅剣の長さは約60センチで十握の剣とほぼ同じ長さである。

 この銅剣の製作年代は、弥生時代の中期末から後期にかけてとみられている。すなわち西暦、前100年〜後100年及び200年にかけてということになろう。






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